まにさん

 中国三十三観音霊場 喜見山 摩尼寺(きけんざん まにじ)を親しみを込めて、鳥取の人は「まにさん」と呼ぶ。宗教に関する知識の乏しい私が、第3代天台座主である円仁(えんにん=慈覚大師)が再興して開いたこの寺に関するページをこのサイトの音楽の項目の一つに加えたのには訳がある。最近急速に、ここが私の人生にとって重要な場所になりつつあるからだ。別に私が宗教に目覚めたとかそういうことではない。

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 鳥取市末恒地区公民館で定期的に開催しているオカリーナ教室で、ある老紳士から「摩尼寺の坊さんがオカリーナに興味を持っておられる。一度話をしてみませんか。」と話をいただいた。盆を迎えた今(2016.8.13)、さかのぼること約3か月・・・もうそんなになるのかと驚いているのだが、5月18日が最初の訪問であった。そこで摩尼寺におられるお坊さん、居川師(正確な称号はよくわからないので今は「師」とつけておく)とぽんかん。の谷口尚美さん、件の老紳士と本堂で会談をした。居川師と老紳士との考えには「砂丘で。砂像博物館の中で。」ということがあるらしく、居川師のご配慮で早速翌日の朝には砂像博物館(鳥取砂丘 砂の美術館)の館長と担当T氏と会談をする機会が設けられた。後日談だが、館の方では既に開催中の「南米展」に合わせてオカリーナを含む音楽イベントをほかの演奏家と決めていた時期であったらしく、館長の応対は通り一遍に感じたのもそのためだったらしい。T氏は熱心で、非常に好意的だったが、自然と流れは砂丘ではなく、摩尼寺の方が中心となっていく。

 その後も数度、摩尼寺を谷口尚美さんと訪れて、居川師と会談をした。この寺に音を響かせよう。それならば特別なイベントということではなく、音楽の練習会をさせていただけないかという提案が谷口さんの方からあった。居川師の快諾を受けて(もちろんご住職や関係者の方々のご理解もありました。)、第1回・7月2日(土)、第2回・7月30日(土)、第3回・8月21日(日)、第4回・9月17日(土)、第5回・10月15日(土)の練習会を如来堂で行った。夏の間は14時からだったが、日没が早くなり、10月は13時から始めた。

 9月5日(月)には、テレマン楽器から保井氏、船積氏を迎え、練習会をした。



 10月30日(日)には、如来堂のご本尊さんの御開帳に立ち会うことができた。80数年ぶりだそうだ。

 11月12日(土)には、元TBSアナウンサーの吉川美代子さんが訪れて、講演会&朗読会が如来堂にて行われた。

 11月16日(水)には、鳥取市文化センターでのイベントにも参加した。

いよいよ、レコーディング!!

 2016年12月に入ってから、4日、11日、18日、25日と4回ある日曜日すべてを費やして如来堂で伊福部昭作曲の万葉五首のレコーディングに取り組んだ。一部は、Soundcloudで聞くことができる。今後CD作成、摩尼寺での販売、TuneCoreを通じたiTunesなどのネットでの配信を計画している。

聞きどころ

 音楽ライブユニット ぽんかん。の演奏は、ライブでは、さまざまなパターンでの演奏がありますが、今回のこのCDに関しては、谷口尚美の透き通るようなボーカルと、息のあった岸本みゆうのオカリーナによるシンプルなサウンドが魅力だ。特に大伴家持の歌をもとに伊福部昭が作曲をした万葉五首に関しては、如来堂の響きと二人だけの息遣いが聞こえてくるような凛とした日本的な響きが聞きどころです。

録音機材

 摩尼寺の本堂はふもとの駐車場に車を置いて、303段の石段を登ったところにあります。録音させていただいている如来堂はさらにその奥にあります。摩尼寺のご厚意で、石段を登らず、車を本堂の裏手に置かせていただいていますが、いずれにしろ、如来堂までは手に持って運ぶ必要があるため、機材はなるべく軽くしたかった。そのため大型のミキサーやアンプは使わないで、MacBook Pro (Retina, 13-inch, Mid 2014)と4チャンネルのUSB Audio/MIDI Interface TASCAM US-4×4を接続して、ボーカルとオカリーナにそれぞれRODE M3、環境音を同時に収録するためにRODE NT3というコンデンサーマイクを使い、3チャンネル/トラックで収録することにしました。セットアップ時にはゲインを調整するため、ヘッドフォンでモニター、録音後は、その都度SONY SRS-BTX500というポータブルスピーカーでモニターをしていました。TASCAMには本来SONAR LEかCUBASE LEが付属していたのですが、どちらもエラーでインストールできず、GarageBand(バージョン10.1.4)で録音をしています。

夕暮れ迫る如来堂にて

 MacBook Pro (Retina, 13-inch, Mid 2014)は、ベストな選択でした。この広告と同じSSD128GB、メモリは8GBです。

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 もともとステレオ録音用に2チャンネルのUSBオーディオインターフェイスは持っていました。でも、コンデンサーマイクを接続するためには、ファンタム電源が必要になります。大きなミキサーを持っていくことも考えたのですが、他の楽器の同時収録も可能性としてあったので、この機会に、4チャンネルのマイク端子があって、しかも4チャンネル出力できる、しかもファンタム電源が内蔵されているこのタスカムを購入することにしました。付属のソフトがディスクなしのライセンスカードのみで、エラーでダウンロードもできず、1ヶ月近く、ショップと交渉しましたが最後には直接メーカーと交渉してくださいとサジを投げられました。そんなこともあってちょっとへこみましたが、結局いいやGarageBandを使おうと腹を決め、これも結果的には大正解でした。

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 モニタースピーカーとして使用したのは、このBluetoothワイヤレスポータブルスピーカーです。ただし、Bluetoothではなく、ミニステレオケーブルでUSBオーディオインターフェイスと接続しました。中域が弱いややドンシャリ系の音なので、あくまで簡易モニターとして録音のチェックに使っています。現在発売されていない製品なので、広告はレンタルです。

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 なんでRODE M3を使おうと思ったかというと、これはもともと他の用途に使うつもりで2本所有していて、使っていなかったからなのと、RODE NT3を1本しか持っていなかったためです。ありあわせ、というわけですね。谷口さんのボーカルの声の透明感を収録するには役不足かもしれないけど、ふだんはShure SM58だったりするので、機器全体のバランスからするとまあ、アリなのかな、という感じです。金銭的に余裕ができたらノイマン・・・たぶん買わないだろうなあ。

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 RODE NT3、スモールダイヤフラムのコンデンサーマイクの定番かな? M3に比べると低域も拾うし、感度がいいので、環境音の同時収録に使っています。風の音とか、鐘楼の音、本堂での念仏の声とか、案外タイミングが合わなくて成功していないのですが、ヘッドフォンで聞くと、このマイクがあるのとないのとでは、空気感が違うような気がします。

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 NT3は低域の振動も拾ってしまうので、ショックマウントは欠かせません。M3の方は、マイクスタンドのゴム足だけで済ませていますが、今のところだいじょうぶそうです。

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 機材に電源を供給するためのパワーコンディショナーです。途中までは電工ドラムをお借りしてお寺の電源を借用します。そのため、安定電源の確保というのが大きな課題です。電源が不安定だと、録音にも影響が出ますし、最悪ノイズの原因になります。

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 M3用に使ったマイクスタンドは、ショートブームです。必ずしも低い位置というわけでなく、立奏用にも十分に使えます。2.1kgと軽いのと、コンパクトに持ち運べるという利点があります。

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 NT3に使ったマイクスタンドはストレートです。このタマのスタンドは気がつくとよく使っています。たいへん使いやすいスタンドです。

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 使用したヘッドフォンはオーディオテクニカのPRO500(初代)黒です。MK2はコードが着脱式になりました。赤い色も悪くないですね。既にこの機種はMK3が発売されています。3台目のヘッドフォンですが、それでもずいぶん長く使っています。

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 上記の機材を全部一度に取り揃えると、248,128円(税別)になるようです。税込みで約27万円。マック込みですから、けっこう安上がりです。これ以外に準備したものというと、マイクケーブル、電源ケーブル、USBケーブルなどのケーブル類くらいでしょうか。